今までの私の高速バスやツアーバスの印象は、昔良く行ったスキーバスのイメージですので、シートが固くて背もたれもちょっとしか倒れない、窓の外の高速のライトで明るくて寝れない、結構体力を消耗する、という安さ以外のメリットはあまりないというものでした。
ところが最近、wi-fi付き車両やシートバリエーションが豊富なものが出てきて意外と快適、という話を耳にしていたので、伊勢から帰る際に初めてWILLER TRAVELを使ってみました。
予約はオンライン上で完結
予約はWILLER TRAVELのサイトから旅程(片道か往復)、出発地と目的地、出発日、利用人数を選択して検索をして予約をするだけで、クレジットカードがあれば基本的にオンラインで全て完結します。
ただし、伊勢神社がある伊勢市から出ている路線がなかったので、三重県の津市から横浜駅まで帰るルートを選択し、このルートではRelax(リラックス)というシートの車体が選択できました。
バスの乗り場は、津駅東口にあるホテルサンルート津で、1階ローソン前から21:30に発車、受付時間は21:25から、到着は、横浜駅西口 天理ビル前(あおぞら銀行前)に05:50。
路線検索から見れる情報によると、シート幅 52cm、シート間隔 91cm、最大リクライニングは140度となっています。
走行距離 約510km、走行時間 約9.9時間の旅で、料金は大人一人6,000円程度でしたが、現在は到着地が川崎駅しか選べないようで、料金が同じものがないですね。
ちなみに1月4日現在だと三重~東京・横浜・川崎・千葉間の料金は2,090円~8,800円となっています。
リクライニングは出来るがシート間隔は狭い
伊勢市から津市までは近鉄特急で移動します。
津市駅は、夜8時前でもこんな風に殆どの店がシャッターを下していました。
バスが来ました。
Relax(リラックス)の車内はこんな感じです。
頭の所には顔を隠せるカノピー、シートにはフットレスト、レッグレスト、ブランケット、可動式枕が付いており、ソフトバンクWi-Fiが使えましたが、前後のシート間隔はかなり狭いです。
走り始めると、下の写真の左側に写っている黒いカーテンが運転席の後ろに引かれて、消灯後の車内は真っ暗になります。
このシート、140度に倒れるのが実は曲者です。
これだけ倒れるので寝るのにいいのかと思いましたが、実際は前後のシート間隔が狭いため、前の人のシートが顔や体のギリギリまで倒れてきて、前の人が倒すと自分も同じだけ倒さないとスペースがなくなってしまいます。
また、シートの硬さが私には合わず、横浜に着いた時は体が痛くなってしまいました
さらに、トイレ休憩が2時間毎ぐらいにあるのですが、前の人や後ろの人が降りる場合はその度にシートを動かすため、睡眠が途切れ途切れになって熟睡はできませんでした。
降車後にもバスの写真を撮りましたが、横浜の後にも新宿で降りる方がいるということで、バスの運転席の後ろには黒いカーテンが引かれており、外から見ると朝でも車内は真っ黒に見えます。
料金は魅力だが、前後のシート間隔が狭いタイプは厳しい
今回、久しぶりにバスの旅にチャレンジしましたが、カーテンが引かれて車内が真っ暗になる、シートが大きく倒れる、頭に自分だけ暗くできるカノピーがある、フットレスト、レッグレスト、ブランケット、可動式枕、Wi-Fiがあると、確かに快適になっている部分はあります。
ただ、今回乗ったWILLER TRAVELのRelax(リラックス)というタイプは、前後のシート間隔が狭かったため思ったほど快適ではありませんでした。
WILLER TRAVELには、同じRelax(リラックス)でも前後間隔103cmののびのび9列、横幅が広いリラックスワイド、他にもニュープレミアムやエグゼクティブ、ビジネスクラスといったシートタイプがあるようですので、料金が安いことや出発時間が遅いことにはメリットがありますので、次に乗る場合は前後のシート間隔が広いタイプを選んでみたいと思います。