JAXA 筑波宇宙センターにはツアー見学コースが3つ用意されています。
宇宙飛行士養成エリアが見れる「宇宙飛行士コース」、「きぼう」運用管制室が見れる「宇宙ステーションコース」、ロケット音響体験ができる「ロケットコース」があるのですが、「宇宙飛行士コース」と「宇宙ステーションコース」は平日のみの開催となっていますので、前日に「ロケットコース」を申し込んでいました。
係の方に案内されて部屋に入ると正面にスクリーンとスピーカーが。
まずはロケットの開発や運用管制等、JAXAの仕事を説明する映像を見せてもらいました。
宇宙の真空と同じ環境が作れる巨大なスペースチャンバー(総合環境試験棟)の映像など、普段なかなか見ることができない映像で面白かったです。
その次は、種子島にあるロケット発射上から半径3km地点での発射時の音響体験です。
説明員の方から「大きな音がしますので、心臓の悪い人や耳の悪い方は後ろの席に移って頂いても結構です。」と注意を受けた後に、1回目の発射映像と音が流れました。
体験してみると3km離れていても音はかなり大きく下腹に来る低い音です。その音でまるでその場にいるような振動も感じますが、耳を塞がないと耐えられないという感じではありませんでした。
また、打ち上げの映像が流れてもしばらく音がなかったので「おかしいな」と思ったら急に発射の轟音が響きます。これは、3km離れた距離から撮影してるので、音が遅れて来ているということでした。
その後、2回、場所を変えた映像と音が流れ、最後にスペースシャトルの発射映像と音が流れましたが、こちらは日本のHⅡロケットととは異なり、人も乗せて飛ばすさらに大きなエンジンですのでまた感じが違いました。
機会があればぜひ種子島宇宙センターに行って生の発射も見てみたいと思わせる体験でした。
その後は「スペースドーム」に移動してISSや人工衛星等の解説を受けました。
こちらは天気予報でおなじみの「人工衛星ひまわり」。
国際宇宙ステーション(ISS)にある日本実験棟「きぼう」の大きな実物大模型もありました。
こちらは中にも入れます。宇宙ステーションは無重力なので上下がないですが、上下がわからなくなると人間は混乱するので、下の扱いの方には青い線が、天井の方には電気がついている、ということを初めて知りました。
また、壁には無重力の中を捕まって進むための青いバーが付いています。
操作パネルのスイッチがあるところには、一つ一つ小さなバーがついてますが、これは無重力で泳いでいる時に体があたってスイッチの誤操作が起こることを防ぐ為だそうです。
何に使うかよくわからない装置が一杯ですが、見て触っているだけでなんだかワクワクしました。
HⅡA/Bロケットの第1段エンジン「LE-7A」も置いてありました。
2段目はこんな感じでロケットの中に入っているみたいです。
宇宙ステーション補給機HTVの巨大な実物大模型もありました。これらの模型は全て振動実験等で使われたものを展示しているのだそうです。
こんな風に打ち上げられて使われているそうです。こんな巨大なものが宇宙まで打ち上げられるというのがすごいですね。
星出さんのパネルと一緒に宇宙服も置いてあります。
今回初めて知りましたが胸のスイッチは文字が反対に書いてあります。
これは宇宙服を着ると胸を見る事ができないため、手首についた鏡に映してみるためだということです。
温度差が-130℃から130℃まである宇宙で人工衛星を守るためのサーマルブランケットと呼ばれる断熱材を止めているのがなんと……マジックテープというのも驚きでした。
話題となった「はやぶさ」の2分の1モデルも展示されています。
「ロケットコース」は、ロケット音響体験がメインということで、大きな期待をしていませんでしたが、貴重な本物の人工衛星等が置いてある中で、色々な知識も得られて大変楽しかったです。
あと、JAXA 筑波宇宙センターは仮面ライダーフォーゼの撮影でも使われていましたので、写真が飾ってありました。
おみやげは宇宙食とロケットのシャープペン。
次回は「宇宙飛行士コース」「宇宙ステーションコース」に挑戦だー!と思ったら、こんなのもあるんですね。「宇宙飛行士 模擬訓練・体験」
これから何度もJAXA 筑波宇宙センターに行く事になりそうです。