3月21日夜からGoogleマップの劣化が酷い、と話題になっています。
確かにGoogleマップ右下にあるコピーライト表記にあったZENRINの文字が消え、地図表示内容が大きく変わっています。
ITmedia NEWS:「Googleマップが劣化した」不満の声が相次ぐ ゼンリンとの契約解除で日本地図データを自社製に変更か
Googleマップの見た目が変わってから、地図の右下にあるコピーライト表記にあったZENRINの文字が消え、「地図データ©2019 Google」となっている。これまで採用していた国内大手の地図メーカー・ゼンリンの地図データから、Googleが自前で用意した地図データに変更した可能性が高い。
Yahoo!地図は、ゼンリンから地図の提供を受けていますので、実際に比較をしてみると確かに大きなずれがあります。
1/750~1/38万縮尺地図については、株式会社ゼンリンから提供された情報をもとに地図を作成しています。
新しい道路に対応していない
新東名高速道路の厚木南ICから伊勢原JCTまでが2019年3月17日(日)15時に開通しました。
南厚木ICのあたりをYahoo!地図で見てみると以下の通り。
次に、Googleマップで見てみると以下の通り。
見事に道路が繋がっていません。
表示が省略されている
渋谷駅西口バスターミナル付近をYahoo!地図で見てみると以下の通り。
次に、Googleマップで見てみると以下の通り。
二つを並べて比較してみると、本来は赤い点線で囲った部分にあるはずのバスターミナルが、Googleマップにはありません。
さらに、青い点線で囲ったところは勝手に道路が増えてます。
ただ、現時点ではゼンリン側としてGoogleとは契約が終わったという話にはなっていない模様。
ゼンリンIR電話。いやー困らせてしまって反省。
現時点でゼンリンとしてはgoogleと契約が終わった等の認識はしてないそうです(笑)。googleの収益はIoTに含まれるがヤフー向け等の提供ビジネスとドローン等の事業もここに入り、比率としては決して大きくはない(とはいえそれなりにある?)そうです。— まるのん (@marunon_invest) 2019年3月22日
IRの返事だと
-Googleとの契約に変更は現時点で発生していない。
-ゼンリンのクレジットが消えているのは確認している。
-現状のグーグルマップへの売上はIoTセグメント98億(3Q)までの半分
約49億が地図アプリ(Yahooとかも含む)向け。
-49億のうちの何割かは言えないつまり、どうなのよ! pic.twitter.com/izzApx8xvb
— ドーナツたべお (@Sell_Jr_kabu) 2019年3月22日
Yahoo!地図に乗り換えました
私自身は、車で移動する際には案内経路や表示の使いやすさから、Googleマップではなく、既にYahoo!カーナビを使っていました。
そのため、今回の事態を受けて既にスマートフォンの地図もYahoo!地図に切り替えました。
確かに、Yahoo!地図の方はまだこなれていない部分はあるかもしれませんが、これだけ不具合がでるようだとちょっと厳しいものがありますので、しばらくはこれで様子を見てみようと思います。
2019年4月6日追記:その後一部修正が行われたようです
現在は南厚木ICのあたりを見てみると、新東名高速道路の厚木南ICから伊勢原JCTまでちゃんと繋がっています。
また、渋谷駅西口バスターミナル付近についても、一部修正が行われていますがバスターミナルは相変わらず表示がされていません。
ちなみにGoogle マップですが、地図の間違いを報告するという方法で修正依頼をすることはできます。