大規模災害時に誰でも使える無料Wi-Fiとして、「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」というものがあります。
これは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクといった大手通信会社などが加盟する一般社団法人 無線LANビジネス推進連絡会が、東日本大震災を契機に災害時に公衆無線LANを無料で開放する活動を推進してできたもの。
平成23年に発生した「東日本大震災」の教訓を元に、は、災害時に公衆無線LANを無料で開放する活動を推進し、平成26年4月に「大規模災害発生時における公衆無線 LAN の無料開放に関するガイドライン」を制定・発表致しました。
災害用統一SSID 00000JAPAN (ファイブゼロジャパン)
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」は、契約している携帯電話会社、通信会社、格安SIMを提供するMVNO、接続する端末もスマートフォンやタブレット、PCを問わず、Wi-Fi接続できる機種なら誰でも無料で利用ができます。
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」 の運用イメージ
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」の運用イメージは、災害用統一SSID 00000JAPAN (ファイブゼロジャパン)が提供している00000JAPAN紹介パンフレット(PDF)にある利用イメージがわかりやすい。
このように、平常時は自分が契約しているサービスのWi-Fiスポットにしか接続できませんが、災害で携帯電話網が使えなくなった場合などに、「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」 に対応したWi-Fiスポットが誰もがつなげる災害用統一SSIDに切り替わることで、誰でも無料で利用ができるようになる、というものです。
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」 の利用方法
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」 設定方法は、スマートフォンやPCなどのWi-FiをONにした後、Wi-Fiの一覧に出てきたSSIDから「00000JAPAN」を選択するだけで、接続にあたってIDやパスワードの入力は必要ありません。
ちなみに、SSIDは数字、アルファベット順に一覧表示されるので、「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」という災害用統一SSIDの名前は、 Wi-Fi接続の上位に表示されるようになっています。
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」 利用時の注意点
「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」は、IDやパスワードの入力が不要で利用できるという反面、通信内容も暗号化されないということを示しています。
この点、00000JAPAN紹介パンフレット(PDF)の中でも「悪意のある第三者に情報の窃取などの行為が行われる可能性が生じます」と、注意喚起をしています。
そのため、「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」を使って、IDやパスワード等の個人情報を入力するWebサービスを利用したり、金融系のサービスやECサイトでの買い物などは行わないようにしましょう。
また、スマートフォンのアプリは自動で情報を取得するものも多いので、知らない間に接続をして重要な情報を盗まれことがないように、利用が終われば接続を解除する方が望ましいです。
どうしてもオンラインバンキングなどのサービスを利用したい場合には、VPNと呼ばれる仮想私設通信網を用いるか、携帯電話回線を利用するなどの対策を取りましょう。