最近、横断歩道を歩行していた親子が暴走してきた車にはねられる、歩道で信号を待っていた幼稚園児の列に衝突事故を起こした車が突っ込む、といった車の悲惨な事故の報道が続いています。
また、東名高速で進路を妨害されて停車した一家が、大型トラックに追突されて死傷した事故以降、あおり運転による逮捕者も目立っています。
こういった中、GfKジャパンが2019年3月28日に発表した、全国のカー用品店、家電量販店、インターネット通販などの販売実績を基にした2018年のドライブレコーダーの販売動向によると、2018年のドライブレコーダーの国内販売台数は前年比28%増の139万台と大幅に増えています。
GfKジャパン:2018年 ドライブレコーダー販売動向(PDF)
事故やトラブル発生時の映像証拠を残しておけるドライブレコーダーは、あおり運転対策としても非常に効果的ですし、最近は価格がかなり安く、本体も小さく、画質も向上している、ということでケンウッド ドライブレコーダー DRV-340を買ってみました。
7つの条件で選定
今回、ドライブレコーダーを購入するにあたって条件としたのは、結構多いですが以下の7点。
- カメラとモニターがセットになった一体型
- 証拠能力が高くなる画質が良いフルHD対応
- エンジンの始動に連動して動く常時録画対応
- 事故のときにも正確な場所を把握できるGPS対応
- 停車中などでも手動で録画ができる手動録画対応
- 一定以上の衝撃を検知して録画できる加速度センサー録画対応
- LED信号機も録画ができるLED信号対応
ドライブレコーダーは、低価格品から多機能な高価格品、後部の撮影ができるものまでかなりの種類が出ていますが、サイズは出来るだけ小さく、画質が良く、事故の時に証拠能力が高く、事故時の録画をきちんととれて証拠能力が高いもの、と考えてこの条件にしました。
二点迷ったのが、Wi-Fi対応とデュアルカメラ。
Wi-Fi対応というのは、スマートフォンとWi-Fiで接続して、録画した動画を表示・再生することができる便利な機能ですが、よく考えると取り付け後に録画した映像を取り出すことが殆どない、と思ったのでこれは条件から外しました。
デュアルカメラは、本体にカメラを2つ搭載しているので、車外だけでなく車内も撮影できるもので、後方のカメラの代わりに使えるのであればと思ったのですが、色々と見てみると車内の様子しか撮影できず、後方からの衝突撮影にはあまり有効に働かない感じでしたので、こちらも条件から外しました。
後方の撮影をしたいのであれば、やはり2カメラでないと駄目なようですが、そうなると配線の取り回しなどで自分での取り付けができる気がしなかったので諦めました。
こうして絞り込みを行って、最終的に価格とメーカーの信頼性などを加味して最終的に選定したのがケンウッド ドライブレコーダー DRV-340です。
購入した時の価格が、12,900円と中華系のドライブレコーダーよりはかなり高いですが、安心料としてはかなり安いものです。
コンパクトで邪魔にならない
いつものごとく、Amazonで購入して届いたのがこちら。
中を開けると、本体と録画用の16GB microSDHCカード、窓に取り付けるジョイント、シガーソケットから電源を取得するケーブル、取扱説明書と保証書が入っています。
本体はかなり小さく、手のひらにすっぽり収まる大きさ。
背面には2インチの液晶。
箱から出した時には、レンズに保護フィルムが付いていますのではがします。
電源を供給するシガープラグコードは、3.5mとフロントガラスの上部からドアピラーを経由してシガーソケットまで十分な長さがあります。
両面テープでフロントガラスに貼り付ける取付ブラケット。
本体上部は、この取付ブラケットを差し込むようになっています。
背面ディスプレイ側からみて右側には操作ボタンがあり、上から電源/メニューボタン、駐車モードボタン、写真撮影ボタン、イベント記録ボタンとなっています。
背面ディスプレイ側からみて左側には、microSDカード挿入部と電源端子。
DR-340を自分で車に設置
ケンウッド ドライブレコーダー DRV-340は、ディーラーやカーショップに持って行かずに自分で車に設置しました。
設定はDR-340の取扱説明書(PDF)に従って行います。
まず、シガーソケットにシガープラグコードを挿して本体に繋ぎ、車のエンジンを起動をすると充電が始まり、電源を入れずに3分以上置くと起動準備が完了しますので電源/メニューボタンを押して起動。
付属の16GB microSDHCカードを本体に挿入。
何もしなければ、液晶は自動で消えます。
取付ブラケットをフロントガラスに貼り付けてから、本体を取り付け。
取付ブラケットは、貼り付けて24時間ぐらい置くほうがいいみたいです。
ケーブルは、フロントガラスとルーフの隙間に棒などで押し込んでいって挟みます。
ピラーのところには、エアバッグが入っているのと、カバーを外すのは大変なのでそのまま垂らして、ダッシュボードとフロントガラスの隙間にまたケーブルを挟んで、そこからシガーソケットまでケーブルを延ばします。
これで完成です。
PHILIPS 3連 シガーソケットを追加
ただし、シガーソケットにケンウッド ドライブレコーダー DRV-340をそのまま挿すと、以前「Inateck QC2.0急速充電対応 3ポートシガーソケット カーチャージャー AL3001」はタブレットをカーナビとして利用する際には最適でご紹介したカーチャージャーが使えません。
そこで、PHILIPS 3連 シガーソケットを併せて購入しました。
中には、本体と取扱説明書、と本体を貼り付ける両面テープが入っています。
本体には、3連のシガーソケットがついていて、電源はDC12V/DC24V対応の合計電力120Wまでとかなり余裕があります。
シガーソケットの各下部についている丸いボタンは、個別のシガーソケットのON/OFFスイッチになっていて、押す度に通電確認のLEDランプが点灯/消灯するようになっています。
また各デバイスの電流を自動的に認識するようで、過電流防止、過電圧防止、過熱防止、ショート防止の各種保護機能も搭載されています。
シガーソケットに挿す根元にも、USBポートがあって2.1Aの高出力なので、iPhone、Androidなどのスマートフォンのほか、iPadなどのタブレットにも充電可能です。
ここには、電圧測定器も搭載されていて、LEDパネルでバッテリーの電圧を確認することが可能ですので、バッテリーの交換時期や異常を検知できるますね。
車に最初こんな感じで取り付けましたが、接着面がデコボコしてたのですぐに取れてしまい、別のところに移動。
シガーソケットに挿すと、結構飛び出てます。
毎回ちゃんと録画されている
ケンウッド ドライブレコーダー DRV-340とPHILIPS 3連 シガーソケットともに、エンジンをかけると自動で起動し、手が当たるなどの衝撃があっても自動で起動して録画が行われています。
録画の画質についてですが、かなり満足できる画質ですが、参考までにYouTubeにケンウッド ドライブレコーダー DRV-340で撮影された公式動画がありますので貼っておきます。
あおり運転防止といっても、前方だけの記録ですので抑止効果としては大きなものではないですが、低価格で簡単に取り付けられるので満足度は高くオススメですね。