[比較]低コストのバックアップ機器は何がいいのかを検討してみた

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先日、HDD/SSDケース「Inateck FD1006C」はHDD/SSDが簡単に外付けストレージに変身というレビューを書きましたが、実はこれ以外にも3台のバックアップ専用マシンがあります。

一番古くて容量の大きいのが、BUFFALOのTeraStation Pro TeraStation Pro TS-H2.0TGL/R5で、こちらはHDDの交換を既に何度かして、現在は500GB×4台のHDDをデータ消失の可能性を考えてRAID 10の構成で組んでいます。

あとの2台は、BUFFALOのLinkStation LS−WX1TL/R1が500GBのRAID 1で、HD-WLSU2/R1が1TBのRAID 1という合計3台で2.5TBのバックアップ体制。

データバックアップ

ただ、1997年からデジタルカメラを使っていますが、年々画像が良くなる度に容量が増えて行く写真と、当たり前のようにフルハイビジョン対応になったデジタルビデオの関係で、現状でもストレージがいくらあっても足りない。

そこで、バックアップ容量を向上させるためにTeraStation ProをHDD 2TB×4台で組み直すことにしました。

ただ、こういった作業をする場合に、毎回問題となるのが「再構成前のデータを何処にバックアップするか」です。

そこで、TeraStation Proのデータをバックアップするという「バックアップのためのバックアップのために」新たなバックアップ機器の購入を検討しました。

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3つの条件で検討

今回の検討にあたっては、以下の3点を条件としました。

  1. 価格はできるだけ安いもの
  2. RAID 1以上の冗長化構成が取れるもの
  3. 転送速度が速いもの

ちなみにRAIDというのは、複数の外部記憶装置(HDD等)をまとめて1台の装置として管理する技術で、RAID 1というのは、2台の装置にまったく同じデータを同時に書きこむ方式です。

これにより、HDDのどちらか1台が壊れてももう1台が大丈夫であればデータが読み出せるために、1台のHDDに保存をするよりも安心して使える反面、2台に同じデータを書き込むため使用できる容量は1台分のディスク容量になります。

他にもRAID 0からRAID 6まで7つの種類があり、高速性や耐障害性が異なっています。

参考 バッファロー:特長別RAIDモードガイド

NASとUSB HDDを比較

まず、RAID 5やRAID 10といった構成が選択できるNASは大変便利なんですが、NASを買うのであればTeraStation Proとの入れ替えを検討する事まで検討しないといけないのと予算面でこれは外してUSB HDDにすることに。

ITmedia PC USER:SOHO/中小企業に効く「NAS」の選び方(第1回):今さら聞けない「NAS」のメリットとデメリット (1/2)

NASは「Network Attached Storage」の略語で、要するにネットワークに接続して使うHDDのことだ。一般的な外付けHDDはUSBケーブルで接続することがほとんどだが、NASの場合はこれがLANケーブルになる。

価格面での比較

次に価格面ですが、ストレージの値段が下がっているとはいえ、RAID構成が取れるものだとHDD内蔵型はやはり価格がそれなりにします。

この段階で、LinkStationのようなHDDディスク内蔵型は検討から外し、あまっているHDDが4台ほどありますので、それを再利用できる点でHDDケースに絞り込みをしました。

機能・構成面で比較

価格が安いとはいえ、HDDが1台しかないものは「RAID 1以上の冗長化構成が取れるもの」の条件から外れますので除外し、さらに「転送速度が速いもの」を考えた時にUSB3.0対応は外せません。

こうして、最終的に残ったのが以下の4台。

ラトックシステム USB3.0 RAIDケース (HDD2台用) ホワイトシルバー RS-EC32-U3RWSZA

4台を比較

スペック的には、4台ともに以下の機能を満たしていました。

HDDサイズSATA 3.5インチHDD台数2台
USB3.0対応RAID0/1
PC電源連動機能冷却ファン

アマゾンの評価と価格はどうでしょうか?(2015年2月3日時点)

商品名評価価格
玄人志向 HDDケース3.5インチHDD2台搭載可能 USB3.0/2.0MGW3.5AX2-SU3/REV2.04点5,431円
MARSHAL RAID対応 SATA3.5&SATA2.5インチHDD2台ケースRAID TOWER2 CS5028 MAL352U3RS33点6,799円
Logitec HDDケース 3.5インチ RAID (HDD2台用) USB3.0 + eSATA接続ガチャベイLHR-2BRHEU3 [フラストレーションフリーパッケージ (FFP)]3.6点6,613円
ラトックシステム USB3.0 RAIDケース (HDD2台用) ホワイトシルバー RS-EC32-U3RWSZA4.4点7,412円

評価的にはラトックシステム USB3.0/2.0 RAIDケース(HDD2台用) (ホワイトシルバー) RS-EC32-U3RWSが一番高く、価格的には玄人志向 HDDケース3.5インチHDD2台搭載可能 USB3.0/2.0M GW3.5AX2-SU3/REV2.0が一番安いですね。

ただ、それぞれのレビューも読んでみましたが、ラトックシステム USB3.0/2.0 RAIDケース(HDD2台用) (ホワイトシルバー) RS-EC32-U3RWS玄人志向 HDDケース3.5インチHDD2台搭載可能 USB3.0/2.0M GW3.5AX2-SU3/REV2.0では、点数ほどの差がなさそうな感じです。

玄人志向 GW3.5AX2-SU3/REV2.0に決定

最終的に、価格面での優位性を考慮して玄人志向 GW3.5AX2-SU3/REV2.0を購入することにしました。

玄人志向の製品は、非常にとっつきにくいというイメージがありましたが、レビューを見る限りだとそんな感じでもなさそうですね。

ちなみに、玄人志向のWikiにはこんな風に書いています。

パッケージや宣伝用POP、PRイベントで社員が着る法被などで「PC初心者お断り」、「素人瞬殺」を標榜しているように、ハードウェア・設定に関する相応の知識や、マニュアルやデバイスドライバで使用される英語の読解力が必要とされるため、WEB上の各種掲示板では「苦労と思考」、「苦労と試行」などと揶揄されたり、「キワモノシリーズ」などの一部製品では初回ロットの製品に手を出すユーザーが「人柱」扱いされるなどということはあるものの、公式WEBサイトに設置されている掲示板を通じたユーザー間の情報交換が、製品に対する理解に一定の役割を果たしている。

製品が届いたら、まずは家にあるHDDで組んでTeraStation Proのデータのバックアップを取るのに使い、その作業が終われば通常のストレージとして使おうと思います。

玄人志向 HDDケース3.5インチHDD2台搭載可能 USB3.0/2.0M GW3.5AX2-SU3/REV2.0のレビューについては、記事を改めてアップしたいと思います。