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いよいよ内宮に到着です。
天照大御神をお祀り
内宮と呼ばれるところは、正式名称を「皇大神宮 (こうたいじんぐう) 」と言い天照大御神(あまてらすおおみかみ) をお祀りしています。
皇室の御祖神ですね。
外宮と異なり、「おはらい町」の参道を抜けるといきなり入口の鳥居が現れます。
宇治橋
内宮に入る橋の「宇治橋」が外宮と同様に掛っていますが、こちらは外宮と反対で右側通行。
神苑
宇治橋を渡ると大きな神苑があります。
手水舎
こちらの手水舎も工事中で簡易の手洗場になっていました。
五十鈴川と御手洗場(みたらし)
先に進むと再度、鳥居が現れその先に五十鈴川と、石畳の御手洗場という体を清める場所があります。
水は澄んでいて手で触ると夏でも冷たく感じます。
小さな魚が一杯泳いでいました。
神楽殿
清々しい道を抜けるとまた鳥居が現れます。
その先が内宮神楽殿(ないくうかぐらでん)です。
境内には、樹齢何百年と経ってそうな大木があちこちにあります。
正宮
正宮に到着です。
垂仁天皇26年にご鎮座されてから、2000年。4重の御垣に囲まれた一番奥にあるご正殿に、天照坐皇大御神(あまてらしますすめおおみかみ)がお鎮まりになっているそうです。
隣には式年遷宮後に移られる正宮が出来ていました。
その他にも、多くの社が式年遷宮に備えて建てられていました。
荒祭宮(あらまつりのみや)
皇大神宮(内宮)の中には、神宮の社宮のうち正宮に次いで尊いとされる計10宮の別宮(べつぐう)と呼ばれる「正宮のわけみや」がありますので、そちらもいくつか回りました。
荒祭宮(あらまつりのみや)は、天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)。天照大神の荒魂を祀ってあります。
ここはすぐ隣に新しい建物が建てられています。
こちらの社殿も内宮に準じ、神明造(しんめいづくり)となっていて、屋根は萱(かや)で葺き、柱は掘立、全て直線的で、屋根の両端には内削(水平切)の千木が高くそびえ、棟には6本で偶数の鰹木(かつおぎ)が並んでいます。
ちなみに外宮だと、屋根の両端には外削(垂直切)の千木が高くそびえ、千木の先は垂直に切られています。
風日祈宮御橋(かざひのみのみやみはし)
神楽殿の向かいに道があって、そこを抜けると橋が掛っており風日祈宮(かざひのみのみや)に繋がっています。
橋の上から見下ろすと五十鈴川が見えます。
こちらが風日祈宮(かざひのみのみや)。
風雨を司る神とされる級長津彦命と級長戸辺命(しなつひこのみこと、しなとべのみこと)で、本来は農耕に適した風雨をもたらす神だったものが、元寇以降は日本の国難に際して日本を救う祈願の対象となったそうです。
この風日祈宮(かざひのみのみや)、1975年(昭和50年)の社殿瑞垣御門の扉に向けて、ビール瓶に油を詰めた火炎瓶が投げられたことがあるようで、監視小屋があって職員の方が常駐しているようです。
外宮とは違う趣き
内宮の参拝をし終わったのは夕方でしたが、日曜日だったこともあってか人もかなり少なくなって、式年遷宮とは関係のない年と同じぐらいの人の流れだったように思います。
今回は、静かないつもの伊勢神宮の雰囲気を十分に味わいながら、式年遷宮で新しい建物への移ることによる「生まれ変わり」の雰囲気と賑わいを感じられたのは非常に幸運だったと思います。