iPhone5s,5cはKDDI社長曰く「見た目は同じ、中身が違う」

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昨日Appleから発表されたiPhone5s,5cですが、KDDI(au)の田中社長によると各キャリアで「見た目は同じ、中身が違う」ということだそうです。

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週アスPLUS:iPhone5s・5c 800MHz対応で笑いが止まらぬKDDI社長「見た目は同じ、中身が違う」

田中 ドコモさんもソフトバンクさん同様2.1GHz帯が中心ですし、そもそも800MHzの帯域は、そのほとんどを3G回線に割り振ってしまっていて、LTEのために割けたとしてもせいぜい5MHz程度と思います。ウチは15MHz幅のうち10MHzをLTEのために“我慢して”取っておいたわけです。ソフトバンクさんの900MHz帯に関してはまったくこれからでしょう。2.1GHz帯の拡大・高速化も進行中ですし、他社さんの設備が整うころ我々はもっと先へ行っていますよ。

──800MHz帯のアドバンテージとはズバリ何でしょう?

田中 ネットワークの評価はカバレッジ、スピード、浸透の3つです。浸透というのは室内や地下における電波の入り具合ですね。カバレッジに関しては低い周波数ほど少ない基地局で済みます。我々はすでに97パーセント、年末までに99パーセントをカバーしますからダントツです。スピードは先にも申し上げたとおり10MHz幅を使えるのは当社だけ。浸透に関しては800MHz帯の特性としてまず挙げられるものです。

つまり、全キャリアに対応するiPhone5s、5cですが、キャリア毎に回線のつながり易さが異なるので、「KDDI(au)にしましょう」と言っているということですね。

では、実際のところはどうなのかについて、ハフィントンポストに早速比較記事が上がっており、その中でもKDDI(au)が有利という話が書かれています。

ドコモiPhone参入も専門家は「au推し」その理由は? iPhone 5sと iPhone 5c のLTEを比較

だがそれでも、携帯電話に詳しい専門家・専門誌では「プラチナバンドのLTE」で先行するauが有利であるという意見が強い。

一方、注目のドコモについては期待を集めているものの、プラチナバンドの基地局数の少なさから不安視する声もある。

iPhoneを国内で最初に販売したソフトバンクだが、先ほどのグラフでもあるように、プラチナバンドのLTE基地局は未だゼロ。2014年からの展開を予定し、出遅れ感が否めない。ソフトバンクが推進するLTEの方式が、今回の新機種ではサポートされなかったことも不安視される要因だ。専門誌のCNET Japanは苦戦を予想している。

ただ、2013年7月19日に出ている「日経BPコンサルティング:過去最多全国約1800個所大規模「第2回全国LTE/4Gエリア調査」より」によると、

LTE/4Gエリア化率No.1は前回に続きNTTドコモ
全5機種中、データ通信速度(ダウンロード)No.1はドコモ「Xperia A」
アップロードNo.1はKDDI(au)「HTC J One」

という結果もあります。

これは、around and around:基地局配置の観点から見るドコモとauのLTEで述べられている

まぁ簡単に言うとauは800MHz帯の2GHz帯と比較して良く飛ぶ、反射するという特性を生かして少ない基地局数でも広いエリアカバレッジを実現しているわけです。言い方を変えると基地局密度が低い、とも言えます。

ということが影響しているのかもしれません。

私自身は、携帯電話は「どこでも繋がる」「平均した通信速度」という点を重視しているのでまだ暫くドコモのままだと思いますが、実際にiPhone5s,5cが発売された後、通信速度ベンチで各社どういった数値が出るのか、引き続き注目して行きたいと思います。