副業やフリーランスに便利なネット銀行 6行比較 個人向け編

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ネット銀行
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前回、副業やフリーランスではネット銀行を開設するのがおすすめでご紹介したように、副業やフリーランスで仕事をする上では、ネット銀行で取引口座を作るのがおススメです。

しかし、ネット銀行と言ってもいくつか種類があり、どこを選ぶのかが問題になります。

そこで、副業を新たに始める場合やフリーランス(個人事業主)が利用するのに便利なネット銀行をPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)楽天銀行(旧イーバンク)ソニー銀行住信SBIネット銀行auじぶん銀行GMOあおぞらネット銀行の6行で比較してみました。

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3つの点で比較

ネット銀行を比較するにあたり判断ポイントとしたのは、副業を新たに始める場合やフリーランス(個人事業主)にとって重要な以下の3点です。

  • 振込手数料
  • 提携ATM
  • ATM手数料

振込手数料比較

まずは、振込手数料です。

振込手数料には、他の人から振り込んでもらう場合と、自分から振り込む場合の二種類があります。

ただし、ネット銀行でも本店は存在しますので、本店の窓口での振り込みは手数料が大きく異なりますので注意が必要です。

口座維持手数料

ネット銀行の特徴として、口座維持手数料が0円というのがあります。

銀行名口座維持手数料
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)0円
楽天銀行(旧イーバンク)0円
ソニー銀行0円
住信SBIネット銀行0円
auじぶん銀行0円
GMOあおぞらネット銀行0円

都市銀行は、口座を開いただけで口座維持手数料がかかる方向にシフトしていますので、その点でもネット銀行で口座を開設するのはメリットがあります。

振込手数料

ネット銀行は、振り込みを行う際の手数料が都市銀行や地方銀行よりも圧倒的に安いというのがメリットです。

また、都市銀行や地方銀行では同一支店であれば振込手数料が無料という場合が多くなっていますが、ネット銀行の場合には使っている銀行に振り込む全ての場合に振込手数料が無料となっています。

このため、使い方によっては大幅に振込手数料を減らせる可能性があります。

手数料は、振り込み回数や金額により各ネット銀行で違いがあるので、自分の利用スタイルを見て検討するのがいいでしょう。

銀行名同一銀行宛他の銀行宛
3万円未満3万円以上
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)0円176円/回(税込)275円/回(税込)
楽天銀行(旧イーバンク)0円168円/回(税込)262円/回(税込)
ソニー銀行0円月1回まで:0円
月2回目以降:220円/回(税込)
Sony Bank WALLETを持っている人は毎月2回目まで無料
優遇プログラム Club S対象の人は、ステージに応じて月4回、月6回、月11回が無料
住信SBIネット銀行0円同一行宛:0円
その他の銀行:スマプロランクに応じて月2回、月5回、月7回、月15回まで無料
無料回数以降:157円/回(税込)
auじぶん銀行0円同一行宛:0円
その他の銀行:じぶんプラスのランクに応じて0回、月1回、月8回、月15回まで無料
無料回数を超えたら
3万円未満の振込み:178円/回(税込)
3万円以上の振込み:283円/回(税込)
GMOあおぞらネット銀行0円同一行宛:0円
その他の銀行:カスタマーステージに応じて月1回、月3回、月7回、月15回まで無料
無料回数以降:157円/回(税込)

月の振込回数が少なければ、ランクにより最大15回まで無料振込枠が用意されているソニー銀行住信SBIネット銀行auじぶん銀行GMOあおぞらネット銀行の中で、ランクが上がりやすいところを選ぶのがいいでしょう。

月の振込回数が多いのであれば、無料回数以降の振込手数料が157円/回(税込)と一番安い、住信SBIネット銀行GMOあおぞらネット銀行がいいでしょう。

提携ATM

ネット銀行をメイン利用するのは、入出金をオンラインで基本的に完結させたいというのがあると思いますが、どうしても現金の入出金が発生する場合もあります。

副業やフリーランスではネット銀行を開設するのがおすすめで書いたように、ネット銀行のデメリットとして、必要最小限の店舗しかなく、支店や自社ATMがないことがあります。

そのため、提携ATMがどれだけあるのか、また利用の際に手数料がかかるのか、というのが口座開設におけるポイントとなってきます。

銀行名提携ATM内訳
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)セブン銀行
イオン銀行
ローソン銀行
Enet
三井住友銀行
ゆうちょ銀行
普通銀行 2行
流通系銀行 3行
コンビニATM 1社
楽天銀行(旧イーバンク)セブン銀行
イオン銀行
ローソン銀行
PatSat
Enet
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
ゆうちょ銀行
ビューアルッテ
普通銀行 3行
流通系銀行 3行
コンビニATM 1社
駅ナカATM 2社
ソニー銀行セブン銀行
イオン銀行
ローソン銀行
Enet
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
ゆうちょ銀行
普通銀行 3行
流通系銀行 3行
コンビニATM 1社
住信SBIネット銀行セブン銀行
イオン銀行
ローソン銀行
Enet
ゆうちょ銀行
ビューアルッテ
普通銀行 1行
流通系銀行 3行
コンビニATM 1社
駅ナカATM 1社
auじぶん銀行セブン銀行
ローソン銀行
Enet
三菱UFJ銀行
ゆうちょ銀行
普通銀行 2行
流通系銀行 2行
コンビニATM 1社
GMOあおぞらネット銀行セブン銀行
イオン銀行
ゆうちょ銀行
普通銀行 1行
流通系銀行 2行

こうしてみると、利用する場所に銀行の支店やATMが近くにあるのか、コンビニが近くにあるのかで利便性はかなり変わります。

駅が近い方や通勤で利用する方は、駅ナカATMが使えるのは便利ですね。

ATM手数料

ネット銀行は、独自のATMがありませんので提携ATMで入金や出金を行う際にも、条件によって手数料が必要となる場合があります。

入金ATM手数料

銀行名入金ATM手数料(提携ATM)
3万円未満3万円以上
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)セブン銀行
イオン銀行
ローソン銀行
Enet
三井住友銀行
毎月最初の1回:0円
毎月2回目以降:165円/回(税込)
0円
ゆうちょ銀行330円/回(税込)
楽天銀行(旧イーバンク)セブン銀行
イオン銀行
PatSat
会員ステージに応じて無料
口座開設から3ヶ月目までは
無条件で5回/月無料
無料回数がない場合:220円/回(税込)
0円
Enet
ローソンATM
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
ゆうちょ銀行
会員ステージに応じて無料
口座開設から3ヶ月目までは
無条件で5回/月無料
無料回数がない場合 275円/回(税込)
0円
ビューアルッテ取扱いなし
ソニー銀行0円
住信SBIネット銀行イオン銀行
セブン銀行
ゆうちょ銀行
Enet
ローソンATM
0円
ビューアルッテ取扱いなし
auじぶん銀行セブン銀行
ローソン銀行
じぶんプラス1:110円/回(税込)
じぶんプラス2以上:無料
2020年11月1日~2021年1月31日はスマホATMは月5回まで実質無料
Enet
三菱UFJ銀行
じぶんプラス1:110円/回(税込)
じぶんプラス2以上:無料
ゆうちょ銀行220円/回(税込)
じぶんプラス2以上:月1回無料
GMOあおぞらネット銀行0円

個人が副業やフリーランスで仕事をする上では、水道光熱費や地代家賃、クレジットカードの引き落としなどが発生しますが、売上とのバランスが取れている場合には入金をする必要性はあまり低いので、入金ATM手数料はあまり考えなくてもいいと思います。

出金ATM手数料

銀行名出金ATM手数料(提携ATM)
3万円未満3万円以上
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)セブン銀行
イオン銀行
ローソン銀行
Enet
三井住友銀行
毎月最初の1回:0円
毎月2回目以降:165円/回(税込)
0円
ゆうちょ銀行330円/回(税込)
楽天銀行(旧イーバンク)セブン銀行
イオン銀行
PatSat
会員ステージに応じて無料
口座開設から3ヶ月目までは
無条件で5回/月無料
無料回数がない場合:220円/回(税込)
0円
Enet
ローソンATM
三菱UFJ銀行
みずほ銀行
ゆうちょ銀行
ビューアルッテ
会員ステージに応じて無料
口座開設から3ヶ月目までは
無条件で5回/月無料
無料回数がない場合 275円/回(税込)
0円
ソニー銀行月4回まで無料
月5回目以降は110円/回(税込)
優遇プログラム Club Sプラチナは無制限無料
住信SBIネット銀行イオン銀行
セブン銀行
ゆうちょ銀行
Enet
ローソンATM
スマプロランクに応じて月2回、月5回、月7回、月15回まで無料
無料回数以降:110円/回(税込)
ビューアルッテ取扱いなし
auじぶん銀行セブン銀行
ローソン銀行
Enet
三菱UFJ銀行
じぶんプラス1:110円/回(税込)
じぶんプラス2以上:月3~11回無料
ゆうちょ銀行220円/回(税込)
じぶんプラス2以上:月1回無料
GMOあおぞらネット銀行カスタマーステージに応じて月2回、月5回、月7回、月15回まで無料
無料回数以降:110円/回(税込)

出金については、出金金額を3万円以上にするとPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)楽天銀行(旧イーバンク)は出金手数料が無料になります。

出金手数料がかかるソニー銀行も最低でも月4回までは無料、住信SBIネット銀行は最低でも月2回は無料、auじぶん銀行じぶんプラス2以上で最低月3回までは無料、GMOあおぞらネット銀行カスタマーステージに応じて最低月2回は無料となっていますので、出金金額と回数を減らせば手数料は気にならないでしょう。

ATM振込手数料

ネット銀行は、オンラインでの振込手数料が普通銀行よりもお得です。

そのため、わざわざATMで振り込みを行う場合、提携先のATM振込手数料を支払った上に、ネット銀行の振込手数料を支払うという二重で振込手数料がかかる状態ですので、比較検討は不要だと思います。

セキュリティ

ネット銀行は、PCやスマートフォンで入出金ができて大変便利ですが、利便性の代わりにセキュリティ面で不安があっては困ります。

そこで、各ネット銀行が振込などを行う際に行っているセキュリティ対策も比較してみました。

トークン

最もセキュリティが高いと言われているのは、このトークンです。

トークンとは、ネット銀行で取引をする際に必要な本人認証として、1度だけ有効なパスワード(ワンタイムパスワード)が表示される機器で、一人一人に専用のトークンが発行されます。

ネット銀行のアカウントに、ID、パスワードを入れてログインした後、振込などを行う際には、トークンに表示されたパスワードを入力することで手続きを行います。

専用の機器ですので、外部からパスワードを知ることはできませんし、スパイウェアにも感染しない仕組みになっています。

ジャパンネット銀行 カード型トークン
ジャパンネット銀行 カード型トークン

アプリ認証

トークンのデメリットは、トークンを持ち歩く必要がある、という点ですが、アプリ認証は、アプリで認証ができるようにして、スマートフォンに入れることができるようにしたものです。

顔認証や指紋認証などの生体認証と呼ばれるものを使う場合には、本人以外がアプリを使う事ができず、セキュリティレベルが高いのですが、指で点をなぞって解除するパターン認証などで利用できるアプリの場合、パターンを他人に覚えられてしまうと意味がありません。

そのため、アプリ認証は生体認証を使えるかどうかの確認が重要です。

トークンアプリ

専用機器を使ったトークンに代わり、最近ではトークンの発行機能を持ったトークンアプリもありますが、アプリ起動に生体認証を使った認証を使っていないものは、セキュリティレベルが大幅に下がってしまいます。

また、スマートフォンはアプリをハッキングされる可能性もありますので、専用機器のトークンの方がセキュリティは高くなっています。

ワンタイムパスワード

ワンタイムパスワードは、1度だけ有効なパスワードです。

メールアドレスでの認証の場合には、ネット銀行のアカウントに、ID、パスワードを入れてログインした後、振込などを行う際には、ワンタイムパスワード発行を行うと、あらかじめ登録をしていたメールアドレスに、ワンタイムパスワードが送られます。

ただし、メール自体を他人が受信できる可能性もありますので、トークンに比べるとセキュリティレベルが低くなります。

セキュリティカード

セキュリティカードとは、認証番号表が記載されたカードです。

このセキュリティカードの認証番号表は、以下のようになっています。

ABC
1201030
2405070
3609080

ネット銀行のアカウントに、ID、パスワードを入れてログインした後、振込などを行う際には、画面に「A-3」、「C-2」などと指示をされますので、この場合だと表に従い「60」、「70」という数字を入力します。

ただし、このセキュリティカードを他人に知られてしまうと意味がありません。

合言葉認証

合言葉認証は、事前に設定した合言葉(問いと答えのセット)を認証に使う方法です。

「あなたの出身地は?」、「飼っているペットの名前は?」といったいくつかの質問が用意されており、それに対して自分で答えを登録する、というものです。

ただし、答えは固定されていますので、セキュリティレベルはかなり低く、最近では推奨されていない方法です。

セキュリティレベルが異なる

銀行ごとに異なるセキュリティ対策ですが、ぞれぞれセキュリティレベルが異なります。

合言葉認証 < セキュリティカード< ワンタイムパスワード < トークンアプリアプリ認証 < トークン

左から右に行くにしたがってセキュリティレベルが高くなりますので、選択できるのであれば、できるだけ右側にあるものを使うのがいいでしょう。

銀行名セキュリティ対応
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)トークン
トークンアプリ
楽天銀行(旧イーバンク)メールアドレスでのワンタイムパスワード
合言葉認証
ソニー銀行アプリ認証
トークン
合言葉認証
住信SBIネット銀行セキュリティカード
アプリ認証
セキュリティソフトの提供
auじぶん銀行セキュリティカード
アプリ認証
GMOあおぞらネット銀行メールでのワンタイムパスワード
アプリ認証

こうしてみると、6行の中ではPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)がトークンのみとしているため、セキュリティを考えるならPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)が望ましいでしょう。

また、ソニー銀行もトークンに対応していますので、他の認証を使わずトークンを使う場合には、セキュリティレベルを高くすることができます。

その次になると、スマホアプリ認証

個人にとってお得なネット銀行はどこなのか?

振込手数料と提携ATM、ATM手数料でネット銀行を比較してきましたが、副業やフリーランスで使うことを想定した場合にお得なネット銀行はどこでしょうか?

自分の振込スタイルで検討する

振込手数料は、副業やフリーランスを行う中で、無料枠を重視するか、振込手数料の安さを重視するかがポイントになります。

月の振込回数が少なければ、ソニー銀行住信SBIネット銀行auじぶん銀行GMOあおぞらネット銀行がいいでしょう。

外注先や支払い件数が多く、毎月の振込件数が多ければ、無料枠があっても振込手数料のトータルは高くなる可能性があるので、無料回数以降の振込手数料が157円/回(税込)と一番安い、住信SBIネット銀行GMOあおぞらネット銀行がいいでしょう。

自分が使うATMで検討する

提携ATMの数だけ行くと、楽天銀行(旧イーバンク)が普通銀行 3行、流通系銀行 3行、コンビニATM 1社、駅ナカATM 2社とかなり選択肢が多くなっています。

しかし、結局は自分が利用する場所にATMがなければ意味がありませんので、ここは利用シーンを想定して選ぶことが重要です。

ATM手数料は3万円以上の入出金でさらに回数を減らす

副業やフリーランスで考えた場合、入金でインターネットを使わずにATMを利用するという機会はあまりありませんので、無料で利用できる月1回程度に出金回数を絞ることで、手数料を減らすのがいいでしょう。

セキュリティレベルが高いところが望ましい

これらに加えて、入出金の認証でセキュリティレベルが高い方法が利用できるところが望ましいでしょう。

ATMが便利で振込手数料が安くセキュリティレベルが高いところを選ぶべし

ネット銀行は、金利が普通銀行よりも高いと言われていますが、この超低金利時代では誤差のようなもので、ネット銀行選択のポイントにはならないでしょう。

こうしてみると、家や通勤などで利用するに便利な場所にあるATMが利用できることをまず考え、次に自分のスタイルで振込手数料が一番安くなる、認証でセキュリティレベルが高いネット銀行を選択するのが良さそうです。