神戸に住んでいたときは、香川まで讃岐うどんを食べに行くのが小旅行とチープグルメを手軽に楽しめるイベントとして楽しいものがありましたが、最近では「はなまるうどん」や「丸亀製麺」といったチェーン店が町に溢れ、讃岐うどんは東京でも今やありふれた食べ物の一つとなってしまいました。
ただ、私自身のイメージでは、本場の讃岐うどんは結構コシがあるのに対し、チェーンの讃岐うどん屋で出てくる物はあまりコシがなく、生醤油もちょっと感じが異なり、コストパフォーマンスは良いのですが、また別の食べ物だと思って食べています。
ところが、五反田にある「おにやんま」は、讃岐うどんの名店「宮武」で修行をされた方が出されたお店だということで、温かいうどんは慣れ親しんだ昆布出汁も効いていて、麺の讃岐うどん、出汁の関西うどんと考える関西人にとっても、非常に嬉しい味のお店でした。
立ち食いで回転も速い
お店は五反田駅の西側に出て、高架下の横にあるの平屋の建物。
お昼時には人が並んでいますが、回転も速いため並んでいてもすぐに中に入れるのが素晴らしいです。
こちらではまず、自動販売機でチケットを購入してから列に並びましょう。
以下の写真は2013年12月2日時点の消費税が8%になる前の看板。
現在は以下と少々値上げとなりましたが、かけうどん300円、肉うどん530円と大変リーズナブル。
並んでいると、中からお店の方が中から一人づつ声を掛けてくれますので、呼ばれたら中に入ります。
店内に入ると、中はコの字型のカウンターのみで10席程度。
立ち食いのお店ですので、先の人が抜けた場所のカウンターに場所を確保し、先程のチケットをカウンターに置いてうどんが出て来るのを待ちます。
カウンター内にある厨房では、揚げ場、湯で場、出汁とそれぞれ担当の方がいて、テキパキと注文をこなしていきますので大変気持ちがいいです。
注文してすぐにうどんは出てきました。
うどんは讃岐だが柔らかめ
この日は温かい汁物が食べたいということで「肉うどん」に。
ここのうどんは細目でちょっと捩れがあり、太さは手打ちなんでまちまち、ちょっとやわらかめですがちゃんとコシがあります。
出汁は、鰹・昆布・いりこ・サバなど7種類の食材からとっているようですが、いりこがの味が効きつつもバランスが素晴らしい。
讃岐うどんを食べると言えば、普段は「生醤油のぶっかけ」ばかりを頼んでるんですが、こちらでの名前は「おろし醤油うどん」になるようで、「ぶっかけ」はお出汁のうどんになります。
とり天とちくわ天が美味しいと聞いていたので、頼んだのがこちら。
冷やのうどんの方が腰があって、讃岐うどんらしい味わいが楽しめます。
とり天とちくわ天は揚げたてで、こちらを頼んだのが少し肌寒い日でしたが、この二つと一緒だと冷やでも美味しくいただけました。
うどん好きならおすすめ
以前、神保町の方に居た時は、有名な「うどん 丸香」に二回程行ってみたのですが、うどんも出汁もちょっと私の口には合わない上、 並ぶのが大嫌いな関西人としては、あの大行列に並んでまで食べる気がせず、うどんから足が遠ざかっていました。
ところが、最近お昼時に五反田に行く場合には、必ずこちらで食べるようになりランチでのうどん率が一気にアップ。
今や、青物横丁(東品川店)や新橋(新橋店)に支店も出来ているということですので、今度はそちらにも訪問して見たいですね。
東京で讃岐うどんらしいうどんを食べたい、という場合にはおすすめです。