大阪・関西万博2025に行ってきました:事前準備編、大阪・関西万博2025に行ってきました:夜間券編の続きです。
夜間券で見た翌日の平日にも大阪・関西万博に行ってきました。
大阪・関西万博2025の大人向けのチケットは1日券7,500円ですが、平日券は6,000円と少しお得です。
朝、8時半過ぎに西ゲートに到着
7時ぐらいに並んだ方が良いという友人からのアドバイスはありましたが、前日が遅かったため、ゆっくり目のスタート。
前日は新大阪からシャトルバスに乗っていきましたが、この日は全く予約が取れなかったので地下鉄中央線の舞洲駅からバスに乗りました。
ただ、このバスには30分以上待って乗ることになりましたので、大阪メトロで行く場合には舞洲駅から歩いた方が良いです。
バスに10分ほど揺られ、8時40分頃に大阪・関西万博の西ゲートに到着しました。

既に多くの人が並んでます。
ここから手荷物検査を受けて中に入るのには、さらに1時間程度の時間がかかりました。

予約不要の海外パビリオンをまわる
この日もパビリオンの予約は取れなかったので、予約不要の海外パビリオンをまわります。
最初、アメリカ館に行こうと思ったのですが、この段階で2時間待ちの案内で、隣のフランス館が45分待ちという事でフランス館に並びます。
フランス共和国パビリオン
フランス館には、30分程度で中に入る事ができました。
1階には美味しそうなクロワッサンが売ってるのですが、これはパビリオンに入らなくても買えるようです。
ただ、日本のメゾンカイザーが監修してるようなので、今回はパス。
フランス館のテーマは「愛の賛歌」。

中に入ると協賛パートナーの紹介が。

その先に何故か「ノートルダム大聖堂のキマイラ像」ともののけ姫の「森にたたずむヤックルとアシタカ」が。

これは、ノートルダム大聖堂のガーゴイルだったからだそうです。
日本の神社にある狛犬みたいなものですね。
当たり前のように、ロダンの彫刻があちこちに
そして当たり前のようにロダンの彫刻があちこちに置いてあります。

LVMHがスポンサーとなっているため、ルイ・ヴィトンの大量のトランクが壁一面に。

次の部屋では、ルイ・ヴィトンのトランクで作られた球体。

途中の通路にもロダン。

天井まで届くスクリーンに現代ダンスの映像が映し出されるエリア。
テーマや伝えたいことはわかりませんが、肉体が躍動する映像に思わず見入ってしまいました。

あまりに多くのロダンの彫刻があるので、有難味がなくなるぐらいです。

フランスと言えばワイン。

ということで、土みたいな空間にブドウのようなオブジェがぶら下がっています。

ディオールのエリア
LVMHのブランドの中の一つであるディオールも展示されています。

パリのオートクチュールの職人技と手仕事へのオマージュとして、ブルー、ホワイト、レッドの3つのスーツが展示されています。

壁には、シルエットのスケッチを立体的に表現したという白いトワルが大量にあります。

中央にも美しい日本人のデザイナーの作品が置いてあります。
フランスの建物と日本の建築物のインスタレーション
最後は、フランスの建物と日本の建築物のインスタレーション。

ただ、ちょっとこれは良くわからなかったですね。
展示が終わった先にお土産屋があるのですが、そこではエッフェル塔のミニチュアなど、現地色満載ですが、欲しいものはなかったです。
外にはレプリカの彫刻
フランス館の外には、レプリカの彫刻も置いてあります。


ブランドと芸術で圧倒するパビリオン
フランス館の印象は、一言でブランドと芸術で圧倒するパビリオンですね。
ちょっとLVMHの印象が強すぎる気はしますが、ロダンの彫刻など、貴重なものも見れるので、入れるなら是非見ておきたいパビリオンです。
アラブ首長国連邦パビリオン
次に行ったのが、待ち時間ゼロだったアラブ首長国連邦のパビリオン。

外から見ると、ガラス張りの建物の中に、巨大な柱がいくつも立っています。

中に入ると、その巨大さがわかります。
これはナツメヤシから作られているそう。

上を見上げると、天井まで続いています。

奥には、床に座って映像が見られるエリアがあり、来ている人たちは思い思いの場所に座って、落ち着いて見られるのが良かったです。
展示については、アラブ首長国連邦が、科学や化学などの領域で最先端の事に取り組んでいる話が多かったです。
全般的に、大阪・関西万博に出している国々は、このあたりをアピールしているところが多いのですが、これはスポンサーの関係なんでしょうね。
バーレーン王国パビリオン
次に行ったのがバーレーン王国のパビリオン。

ここも比較的すぐに入ることができました。
この建物は、バーレーンの伝統的なアラビア交易船「ダウ船」を模したもの。
中に入ると階段の前に広場があり、そこで建物の説明を受けます。

広場の両側の壁には、映像が映し出されています。

階段を上がると、バーレーン王国の別の解説をする方から、昔に使われていた船は、葦でできており、ヤシの繊維で作ったロープで編み上げられていることを教えていただきました。
この船は触ることもできます。

バーレーンは、ペルシャ湾に浮かぶ小さな島国で、面積は東京23区よりちょっと大きいくらい。

そのため、海洋国家として昔に使われていた船の展示が多くあります。

もう一つ有名なのが真珠。
国の面積は小さいですが、石油を算出する豊かな国なので、展示にも力が入ってました。
レストランでバーレーン王国名物を食べる
ちょうどお昼前でしたので、バーレーン王国のレストランにも行きました。
メニューについてはこちらで見ることができます。
頼んだのは、Taste of Bahrain / バーレーンの風味が6,600円。

それに、オレンジブロッサムレモネード(限定ドリンク)950円。

これは、レモネード感が弱くてあっさりしてました。
メヒャワ・シーザーサラダは、海老、ミックスレタス、パルメザンチーズに、メヒャワドレッシングがかかったものですが、これは癖はありませんでした。

Tala – san Choice / ターラさんのおすすめとなっているものは、ピタパンにお肉と野菜が入った感じでこれは美味しかったです。

メニューでは、「ティッカローストビーフサンド」となっていますね。
デザートは、Lumee Ice Cream (V) / ルミ・アイスクリーム。

これは、ブラックライムのアイスクリーム、アーモンドシュガークランブル添えとなっていますが、ちょっと味わったことがない感じで、面白かったです。
水と空気のシンフォニー
大阪・関西万博のウォータープラザでは、日中の水上ショー「水と空気のシンフォニー」が開催されています。

軽やかなピアノの旋律に合わせて噴水が躍動し、万博期間中は毎日11:00〜16:00の間に毎時0分から約5分間のショーが行われています。

5分程度のショーなので空き時間に気軽に見られますが、音楽に合わせて水が噴き出す様が楽しく、印象的なピアノ演奏と共に大量の水が噴き出す様は圧巻です。
チェコ共和国パビリオン
ガラス工芸の国として知られるチェコ共和国のパビリオンは、らせん状の木造建築が目を引きますが、外観写真撮ってなかったですね。

館内では、ボヘミアガラスの美しい展示が続きます。

館内の通路もらせん状に昇っていく形になっており、その壁面には独特な絵が描かれています。

展示エリアには、万博開催を記念して多くの来賓が寄せ書きしたサインボードがあり、開会式に訪れた政治家や各国代表の署名が刻まれています。
そこには、石破首相や大阪市長の横山さんの描いた絵とサインもありました。

チェコと言えば、私の中では「アルフォンス・ミュシャ」なんですが、ポスターではなく、アルフォンス・ミュシャの「岩に座る裸婦」の彫刻が飾られています。

とりわけ印象的だったのが黄緑色に妖しく輝く「ウランガラス」です。
ウランガラスはチェコで生まれたガラス工芸で、微量のウランを含むためUVライトを当てると蛍光グリーンに光ります。
微量のウランなので安全性は確保されており、19世紀初頭にフランツ・リーデルによって初めて製造されたといわれています。

チェコ館の横には「文明の森(Forest of Civilizations)」があり、樹齢6,500年のオークの亜化石だそう。

これらの木は2016年にチェコ共和国の地中8メートルの深さから発見されたもので、一部はチェコ館でも展示されていました。

らせん回廊を上がると屋上テラスに出て、そこにはルーフトップバーがあり、チェコの代表的なビール「ピルスナー」が飲めるのですが、一杯1,800円だったので今回は利用しませんでした。
グレートブリテン及び北アイルランド連合王国パビリオン
イギリス館のパビリオンには、1時間弱で入れました。

イギリス館は「Come Build the Future(ともに未来をつくろう)」をテーマにしたパビリオンです。

中では、館内の壁に映し出される映像を見ながら進んでいきますが、日本の女の子がこのキューブ型のピックスと一緒にイギリスについて学んでいきます。

ジョニーウォーカーズバー
展示を見終わったあとに階段で2階へ上がると、「ジョニーウォーカーズバー」があります。

ここではスコッチウイスキー「ジョニー・ウォーカー」をはじめ豊富なラインナップのウイスキーやカクテルが提供されています。

ウイスキーはジョニーウォーカー各種や英国各地のシングルモルトまで幅広い選択肢がありますが、定番のジョニーウォーカー レッドラベル 900円をシングルで頼みました。

窓際はウォータープラザに面しており、万博会場を眺めながらお酒を飲むのは格別ですね。

日本館
予約が全く取れなかった大阪・関西万博ですが、最後にアプリから日本館の予約を取ることができました。

日本館のテーマは「いのちと、いのちの、あいだに」。
館内は「水から素材へ」「素材からものへ」「ごみから水へ」の三つの展示エリアで構成されています。

これは、プラスチックが微生物により分解される様子。

ゴミを発酵させるタンクで躍動する微生物たち。

真ん中には、微生物と濾過膜によって浄化された池があります。

国立極地研究所が保管する火星起源の隕石「Yamato 000593」も展示されており、触ることができます。

ここは藻の紹介で、タンパク質や栄養素が高いもの、藻の仲間を紹介していました。

キティちゃんが様々な藻になっています。

藻のカーテンの部屋。

展示台では、藻類の秘めるチカラをほかの植物や食品と比較しており、CO₂吸収量は、杉の14倍もあるそう。


3Dプリンターでスツールを作っている様子が見学できますが、実際にその場で作っているのではなく、単なるイメージでした。

最後のエリアでは、循環社会にむけてのお話。

日本館の円環状の建物の模型もありました。

これは「いのちの循環」を表現しており、弧を描くように立ち並ぶ無数の板の隙間から内部が見れるのがよくわかります。

巨大な珪藻土のキャンバスに、上から水滴が落ちて太鼓の音が響くのですが、あっという間に水が吸い込まれていくのをぼーっと見てるのも楽しかったです。
外観だけでも楽しいパビリオン
大阪・関西万博にあるパビリオンは、外観も凝ったところが多いので、それを見てるだけでも楽しいものがあります。
null²パビリオン
メディアアーティスト・落合陽一氏が総合プロデュースし、建築家・豊田啓介氏(NOIZ)が設計した「null²」パビリオンは、外観が大小の立方体(ボクセル)で構成され、表面の鏡面膜が周囲の景色を映し出して、時々音が鳴って、中の映像が動くので、見てるだけでも面白い。

大阪・関西万博でビールをサクッと買うには
大阪・関西万博では、各国のパビリオンで地元のビールなどが販売されていますが、結構いいお値段するんですよね。
また、パビリオンの中に入らないと買えないところも多いのですが、一部のパビリオンでは、中に入らずに買えるところがあります。
マルタ共和国パビリオン
マルタ共和国のパビリオンも、閲覧側はすごい列ですが、右横にあるスタンドには列がいつもあまりありません。

この日に買ったマルタ館の生ビールは700円だったんですが、これは日本の生ビールでした。

ただ、別の日には缶のCISK LAGER 1,300円のみになってたので、マルタ共和国のビールが飲めました。
ポケモンの立体フォトスポット
大阪・関西万博の会場内には「Pokémon GO」と連動したスタンプラリーが用意され、各エリアにかわいいポケモンの立体フォトスポットがあります。

ウォータープラザ近くには、ラプラスの巨大オブジェが設置されていて、多くの来場者が写真を撮っていました。
日中はなかなか数がこなせない
この日は、朝の8時半に大阪・関西万博の会場に着いて17時ぐらいに会場を後にしましたので8時間半ぐらいの滞在。
それで、回れたパビリオンはフランス、アラブ首長国連邦、バーレーン共和国、チェコ共和国、イギリス、日本館の6館、後は日中の水上ショー「水と空気のシンフォニー」となります。
暑さと体力温存対策は必須
フランスやイギリスについては、1時間程度の待ちがありましたので、持って行った折り畳み椅子は重宝しましたが、長時間待っているのはやはりかなり体力を使いました。
また、日傘も持って行ってたのですが、この日は途中で線状降水帯が発生して雨に降られたので、傘がなければかなり厳しかったと思います。
水については、ペットボトルと水筒を持って行ってましたが、この日はまだ雨が降ったことで暑さがマシだったのもあって、水筒への給水は1回だけでした。
ただ、大阪・関西万博の給水スポットの水はかなりぬるいので、冷たいものが飲みたい場合には、ペットボトルを買う方が良いですね。
当日予約を狙うかどうかがポイント
今回、日本館の予約は取れましたが、日本の企業が出しているパビリオンは、予約必須のためなかなかハードルが高いです。
夜間券は、平日券よりも効率的に予約不要のパビリオンをまわれるのはお得ですが、平日券は予約必須のパビリオンへの当日予約申込みが数多く可能になる点がメリットですね。
また、水上ショー「水と空気のシンフォニー」は、16時で終わってしまうので、このあたりは見れませんし、エアタクシー(空飛ぶクルマ)も午前中なので見ることができません。
ここを考慮するかどうかで、平日券か夜間券かを選ぶのが良いと思います。