iPhone4が6月24日に発売されましたが、 「ディスプレイが黄ばみが見える」と並んで報告が出ていた「持ち方で感度が変わる」問題について、アップルから正式に回答があったようでいろんなIT系のメディアが報じています。
engadget 日本版
アップル、iPhone 4の「左手で持つとアンテナ減」は仕様電波状況によって現象は変わるものの、確認されているのは iPhone 4 の左側面にある黒い線 (ステンレス帯の区切り) を覆うように持つことでアンテナが下がる、極端な場合は「左手で持つと圏外」になる現象です。
Engadgetが米アップルに直接問い合わせて得た回答は:
どの携帯電話でも、手に握ることはある程度のアンテナ性能減退を招きます。またアンテナの配置によって、特定の部分は別の部分より大きく影響します。もし iPhone 4 でこの現象を感じることがあったら、左下の黒い線の両側金属部分を覆うような持ち方を避けるか、単に多数出回っているケースのどれかを使ってください。
この中で一番すごいと思ったのが以下のスティーブ・ジョブズの回答。
「Just avoid holding it in that way (そういう持ち方をしなければいい)」とのジョブズ回答には avoid that design と返しておくとして、極端に電波が悪い状況で電話を待っているときは、握りしめるよりポケットかテーブルに置くことが自衛策になりそうです。「左手で握ると圏外」のボーダー状況にあるユーザーには、アップルかソフトバンクがケースを配布してはいかがでしょうか。
「いや、それは開発者として言っていいのか?」と思いましたが、案の定炎上することに。
秒刊SUNDAY
iPhone4ユーザ大激怒!Appleの恣意的な発言が取り返しのつかない事態に!しかし、ここにきてその発言が大問題となっている。なんとiPhone4のプロモーションビデオの中に出てるiPhone4の使い方が、左手で握ってはいけない左下を握っている事が発覚した。これには海外のユーザも反発している。
しかも、以前スティーブ・ジョブズは以下の書籍の中で、自社の商品にカバー等をつけられることに不快感を持っていることが明らかにされています。
スティーブン・レヴィ著『iPodは何を変えたのか?』
スティーブ・ジョブズは、iPod の外見を損ねるものには、カバーであれ何であれ、非常に敏感に反応するのだ。私は彼とのインタビューを録音する際に、外付けマイクと iPod を持っていったことがある。「iSkin」という透明プラスチックのカバーをつけた iPod を鞄から取り出した途端、彼は私に名画「モナリザ」に牛の糞をなすりつけた犯罪者を見るような目を向けたものだ。もちろん私は、繊細なiPodに傷や汚れをつけたくないのだと言い訳したが、彼は聞き入れようとしなかった。「僕は、擦り傷のついたステンレスを美しいと思うけどね。僕たちだって似たようなもんだろう?僕は来年には五十歳だ。傷だらけの iPod と同じだよ」
そんなスティーブ・ジョブズが、今回のiPhone4に限って「Bumpers for iPhone 4」という純正ケースをなぜ作ったのか、ということが「発売前から既に判明していた不具合だったのではないか?」という疑いも生んでしまいます。
この問題はAppleの今後の対応次第で解決までにしばらく時間がかかりそうですね。