「ひめゆり平和記念資料館」(ひめゆりの塔)は一度行ってみる価値のある場所だった

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沖縄
ひめゆり平和記念資料館入口
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沖縄はやはり、空が青いです。

沖縄には3回ほど行ってますが、今までは観光地が多くて戦争関連の施設には行った事がありませんでした。
そこで、今回は初めて「ひめゆりの塔」に行って見る事に。

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沖縄南端に位置

ひめゆりの塔」があるひめゆり平和記念資料館は、那覇空港から国道331号線を南下し、「平和祈念公園」の道案内に従って道なりに進むと30分ほど。
今回は、レンタカーを借りたので空港からそのまま、「ひめゆりの塔」へと向かいました。

ただ、「ひめゆりの塔」には、駐車場がありません。
そこで、周辺にある土産物屋の駐車場が駐車案内をしているので、そこに車を停めて向かいました。

静謐な雰囲気が漂う場所

ひめゆり平和記念資料館入口


「ひめゆり平和記念資料館」の入口には、ゲートはありません。
中に入るとすぐ右側には、施設案内。

施設案内

そこからは、手入れが行き届いた、大きな木々が植わっている庭が続きます。

舗装された中央の道を進むと、正面には「ひめゆりの塔の記」がありました。
ここには、戦争中に沖縄師範学校女子部と沖縄縣立第一髙等女学校の職員生徒二百九十七名が南風原陸軍病院の勤務につき、全生徒の三分の二が最後をとげた後、ひめゆりの塔が建った概略が記されています。
その先を進んで行くと、大きな石碑と溶岩がえぐれたような壕、その右手には塔が見えてきます。
右手の塔は、「沖縄戦殉職医療人之碑」で、沖縄戦に於いて地元沖縄での医療に従事し戦没された医師・歯科医師・薬剤師・看護婦等約50余名が合祀されています。

沖縄戦殉職医療人之碑


その横にある少し小さい石碑は、「陸軍病院第三外科職員之碑」で第三外科職員戦没者名が台座に記されています。

陸軍病院第三外科職員之碑


正面の白い大きなモニュメントには、「ひめゆりの塔」と書いてあり、立派な献花台には多くの花が添えられていますが、こちらは1957年に建立された新しい「ひめゆりの塔」。
後ろには納骨堂があり、伊原第三外科壕や伊原第一外科壕、荒崎海岸など沖縄戦最後の地から収集された遺骨が納められているそうです。

壕の前にある小さな石碑が、最初に建てられた「ひめゆりの塔」になります。

ひめゆりの塔


沖縄師範学校女子部一高女職員戦死者


「ひめゆりの塔」の横には、「沖縄戦とひめゆり学徒隊」の案内板があり、動員から撤退、解散までの経緯が記されています。

「沖縄戦とひめゆり学徒隊」



「ひめゆりの塔」の下にある伊原第三外科壕の中を覗くと、ただの真っ黒な穴にしか見えませんが、ここは約100名中80余名(うち42名がひめゆり学徒隊と教師)が亡くなった痛ましい場所です。

伊原第三外科壕

館内は撮影禁止

「ひめゆりの塔」の先には、「ひめゆり平和記念資料館」があります。

ひめゆり平和記念資料館


入館料は、大人が310円、高校生が210円、小・中学生が110円で、館内の案内は午前9時から午後5時25分までですが、2016年7月1日から8月31日までは午前9時から午後6時25分までとなっているようです。

入館案内


入口でいただいた案内資料には、ひめゆりという名の由来や、設立の経緯、施設案内などが記されています。

案内資料 表


案内資料 裏


館内には、戦争が始まる前の沖縄師範学校女子部と沖縄縣立第一髙等女学校の様子や、南風原の沖縄陸軍病院への動員、激しい戦闘が行われている中でのひめゆり学徒や負傷兵の実態、「解散命令」によって出た甚大な被害、沖縄戦で亡くなったひめゆり学徒と教師の遺影といったものが展示されています。
特に、第2、第3、第4展示室では、40年後に発掘された医療器具や生徒が戦場に携えていった品々や、状況の解説や写真、ジオラマなどで当時の悲惨な様子が描かれているのですが、展示が進んでいくに従って、心が重たくなってきます。
生き残った生徒の方々の証言フィルムでは、米軍の激しい攻撃の中で懸命に働くも、機銃掃射や砲弾に当たってバタバタと学友が亡くなって行く様子や、解散命令後に逃げた場所が、米軍の艦砲射撃により凄惨な地獄と化し、「当たるなら一発であたって」と祈る話などが語られていましたが、ただひたすら戦争の悲惨さと不条理さを感じざるを得ません。
内部は撮影禁止となっていましたので、館内の写真については「ひめゆりの塔」の公式サイトや、たびらい沖縄:ひめゆりの塔・平和祈念資料館の巡り方Find Travel:ひめゆりの塔に行く前に見たい見どころ解説まとめ。沖縄の忘れてはいけない観光名所。などをご覧いただければと思います。

一度は訪れる価値のある場所

今回、リゾート地でもある沖縄には休暇目的で行きましたが、「ひめゆり平和記念資料館」を出た時には沖縄戦の酷さや戦争の悲惨さで心を締め付けられるような暗い気持ちに。

そのため、資料館から出て沖縄の明るい日差しを浴びている綺麗な中庭をみた時は、少しほっとした気持ちにもなりました。
しかし、戦争という馬鹿げた争いを避けるためには、過去の歴史から学び、このような事実があったという事を認識するという点では、非常に重要な施設です。
ぜひ、沖縄に行ったら一度は時間を取って訪れていただければと思います。