「サンプル百貨店」で個人情報流出

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今日の13時17分に「サンプル百貨店」から「【サンプル百貨店】重要なお知らせ」というメールが届きました。

サンプル百貨店」とは以下の説明にあるような「サンプリング」サイトで、無料でいろいろな企業のサンプルがもらえるということで多数の会員を集めています。

『サンプル百貨店』は、一般的なインターネット通販サイト、懸賞サイトとは異なり、企業よりご提供いただくサンプル品、試供品、お試しセットやトライアルセット、そしてサンプル百貨店会員様限定商品などを “興味がある” “試してみたい” という方にお届けし、試していただいたみなさまのご意見・ご感想を、消費者の生の声として 企業に届けるサイトです。

ビジネスモデルの参考として私も登録を行っていたので、サンプリング自体には殆ど参加をしていなかった私にもメールが届いた、という訳です。

送られてきたメールよりも詳しい内容が「サンプル百貨店」のサイトの方にもPDFでアップされていましたのでこちら(PDF)にリンクを張っておきます。

流出の経緯と犯人、流出した情報等については以下のとおりです。

・流出発覚の経緯は、会員に不動産販売会社からの勧誘電話があったのと同時期に、このサイト専用に登録しているハンドルネーム宛に電話電話があった。
・株式会社リクルートスタッフィングの元派遣社員が不正に会員情報を持ち出し、独自に名簿データを作成して名簿取扱業者に販売していた。
・ 流出した情報は氏名、メールアドレス、性別、年齢、電話番号、血液型、住所、興味分野、生年月日、職業、業種、未既婚、子供の有無、家族構成、自宅区分、世帯年収、携帯電話キャリア、購読雑誌、保有ゲーム機、クレジットカードの有無(有の場合は種類)、買い物における自分の性格、スポーツ傾向(クレジットカードのカード番号、有効期限、カード名義、暗証番号は流出していない)。
・流出した会員情報は463,360名分。
・販売された名簿業社は11社で、現時点ですべての名簿業者から本件情報の元データを返却し、本件情報を記載もしくは記録した媒体を破棄する旨の同意書をとりつけている。

ここまで読んで、最近、私の個人携帯電話に夜中や休日を問わず不動産投資業者からの勧誘電話が数多くかかってきていたことを不思議に思っていたのと繋がりました。サンプル百貨店に登録していた個人情報が漏れていたのですね。

今まで個人情報流出事件がある度に「またか」という感想と同時に、自分自身もいろんなサイトに個人情報を登録している状態なので、「漏れてもそんなに影響はない」とどこか他人事のような感じで接していましたが、自分に迷惑電話がかかってきていたことで個人情報流出によって具体的な被害があったことを感じさせた事件でした。

2011年7月20日追記
サンプル百貨店は結局、「自分たちは被害者だ」という主張のようで、夜中や休日に電話が鳴るという実害があったユーザーに対して賠償も行わず、流出元でありその後の被害を止める名簿の回収についても結構ずさんな対応だったようです。そのあたりについては「探偵ファイル」にいくつか記事が上がっています。

探偵ファイル「サンプル百貨店の情報漏洩」

探偵ファイル「個人情報漏洩2~被害の波紋」

探偵ファイル「46万件流出の実情を渦中の名簿業者が告白」

また、まとめwikiも出来ています。

『サンプル百貨店』個人情報漏洩まとめ wiki

個人情報を持ちだされた犯罪行為の被害者ではありますが、会員がいることで収益を上げているサービス企業として、会員に実害が出ている状況に対して積極的な対策を行わなかったという所に違和感を感じます。

「成長著しいベンチャー企業」として持て囃されていましたが残念な話です。