携帯公式サイト運営業者が賭博運営容疑で逮捕

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携帯サイトの勝手サイトでは微妙なコンテンツ内容のものも数多くありますが、公式であってもそういったサイトがちらほら存在しています。

特に「懸賞系」については、「それってかなりグレーじゃないですか?」というようなものが以前から多数ありましたが、現金ではなくポイントで還元したり、賞品が得られる倍率を景品表示法で許されている範囲内に収めたりなどの工夫をすることで、「賭博」になることを回避していたという感じでした。

そういった状況の中で今回携帯公式サイト運営業者が賭博運営容疑で逮捕となった、というのは対象となった携帯サイトにおいて、それがかなり行き過ぎており「賭博」とみなされる内容であった、ということでしょう。問題となったサイトの仕組みについては以下に詳しく解説がありました。

YOMIURI ONLINE(読売新聞)
携帯「じゃんけん」賭博サイト、初摘発…3人逮捕

「懸賞じゃんけんぽん」は1回315円で「チケット」を購入し、3連勝で1000円、5連勝で1万円の勝ち金が口座に振り込まれる仕組み。同庁によると、このサイトで5連勝する確率は0・9%で、売り上げた約1億3000万円のうち客に支払われた現金はわずか約143万円だったという。auを運営するKDDIは「再発防止に努めたい」、ソフトバンクモバイルは「チェックが甘かった」としているが、両社とも「申請段階では違法性はなかった」としている。両社とも今年5月、同社との契約を解除していた。

つまり、315円が最大31倍まで増やすことができる点と、もらえるのも「ポイント」や「賞品」ではなく「お金」であった、という点で射幸心をあおる「賭博」とみなされたのでしょう。

ただ、このサイト自体は今年の5月までauとSoftBankの公式サイトだったということは、公式の審査を通っているということなんですよね。

上記の記事内で両社ともに「申請段階では違法性はなかった」と言っていますが、魅力的なコンテンツをサイトを集める、ユーザーを集められるコンテンツを集める、という点において各社が苦労をしている中で、「これぐらいなら大丈夫だろう」というラインが拡がってしまっていたのは確かだと思います。

今回摘発の対象となったサイトの仕組みについては、私自身も「オンライン賭博」そのものだと思っていますし、脱法行為はもちろん許されるべきではありません。また、公式の審査が厳格化するのはこういった事を再発しないためには歓迎すべきことだと考えています。

しかし、この事件によって景品表示法の判断で済む部分についても「判断がつかないから通さないでおこう。」「判断が難しいので提案をするのをやめておこう」とキャリアや企業、コンテンツプロバイダ側で自主規制をしてしまい、魅力的なコンテンツや企画が出てこなくなるようなことだけが心配です。