一昨日の2015年3月4日に、【満員御礼:締切済み】今注目の働き方を革新するスタートアップと出会えるチャンス!「Combinator Meetup#03」というイベントがあったので参加してきました。
イベントタイトルに「#03」とあるように、「Combinator Meetup」は3回目の開催です。
実は、私自身は前回行われた「#02」の今話題のスタートアップなプロジェクトとまとめて交流できるチャンス!「Combinator Meetup × Startup School」で、IoTで新しいコミュニケーションを作る「ウィンクル」やリアルタイム対戦型脳トレ「対戦型脳トレBrainWars」、2020年、1億総バイリンガル計画「mikan」といった、企業が出てたので話を聞きたいと思ってたのですが前回は参加ができなかったので、今回は告知があった段階で申し込みをして参加をしてきました。
今回登壇したのは以下の企業。(登壇順)
まずは、主催のCombinatorから挨拶があり、会場を提供してくれたGMOからはKonohaの紹介、その後、GMO TODOROKIというGMOインターネットグループとベンチャー通信が仕掛けるスタートアップの支援を行うサービスの紹介が行われ、それが終わると各社のピッチになりました。
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」は、マザーズにも上場していますので、スタートアップという言葉を使うのはどうかと思いますが、クラウドソーシングのビジネスモデルではランサーズと並ぶメジャーなサービスですね。
クラウドワークス
wizpraは、今回初めて知ったサービスでしたが、NPS(Net Promoter Score: 推奨者正味比率) という、企業や商品に対する顧客ロイヤルティを定量化するための指標を使って、顧客と従業員のロイヤリティーを上げる施策を実施することができるというサービスです。
wizpra
既に2.3億の資金調達もされているようで、BtoCのサービスが多いスタートアップの中で、BtoB向けでユニークなサービスを行っているのが興味深かったですね。
TechCrunch:顧客体験マネジメントツールを手がけるwizpra、グリーVなどから2.3億円の資金調達
オフィスおかんは、自ら「惣菜食事版 オフィスグリコ」と言っていましたが、まさにその通りのサービスで、冷蔵保存できるお惣菜などを企業に提供しているとのこと。(こちら、写真撮るの忘れてました)
また、製造・配送は既存チャネルの空きを活用した、水平分業型モデルを考えているそうで、地方惣菜店などの製造パートナーやウォーターサーバなどの物流パートナーを活用しているということで、ITっぽくはないですが非常に面白いビジネスモデルでした。
最近、TV CMも流されているSansanは、クラウドで名刺管理ができるサービスです。
Sansan
電話や書類等でデジタル化が進む中、名刺交換は習慣で唯一デジタル化していない、という点から話を進めるプレゼンは、14.6億円の第三者割当増資を行っているだけのことはあり、立板に水で場慣れした感じがあり、ポイントを押さえた大変聞きやすいものでした。
TechCrunch:クラウド名刺管理はいよいよ世界へ——Sansanが14.6億円を調達して米国進出へ
Genestreamは、「Cu-hacker」というサービスを展開している企業で、他にも「Suica-hacker」や「Store-hacker」といったサービスも行っているようです。
Genestream
こちらも2回の資金調達を完了しているそうで、「ビジネスマンの1日を30分増やす」という事をテーマで話されていたのですが、私自身がこのサービスを知らなかったので、サービスの優位性や魅力についてはプレゼンではあまり良くわかりませんでした。
初心者でもサービスの課題分析、グロースハックできる「Logbook」ということで、プレゼンを聞いた時にはデータ解析のエンジンかと思っていましたら、Google Analyticsに替えて導入を行うことで誰もが簡単にWebサイトの分析ができるサービスでした。
strikingly
他にもstrikinglyという、Webサイト構築サービスを運営していて、テクノロジーとサービスを上手く融合させたものをリリースしていくスタートアップという印象を受けました。
Nainは、1秒でコミュニケーションするスマートウォッチの活用という事を考えていて、この日にリリースされたNainは、スマートウォッチでステータスを見てtwitterができるというアプリだそうです。
Nain
非常に熱く、スマートウォッチの可能性について語られていましたが、これは一度体験しないと理解ができないものだと思いますので、Apple Watchを始めとするスマートウォッチが出揃った段階で、そこでいままではとはどんな違った体験が得られるかが気になりました。
ZUU Signalsは、金融にかかわる情報の非対称性を解消し学習機会を創出する金融情報の提供に特化したサービスでした。(こちらも、写真撮るの忘れてました)
金融×IT分野で活躍するスタートアップを意味するFintech(Finace + Technology)という造語があり、日本国内だけでもクラウド会計ソフトのfreee(フリー)、資産管理ツールのマネーフォワード、ソーシャルレンディングのmaneo、手数料0%のオンライン決済サービス「SPIKE」を展開するメタップス等がこの領域にあたるとされ、非常に注目されています。
この中で、彼ら自身は金融情報の「ファイナンシャルメディアプラットフォーム」を作りたい、ということを言っていました。
OPENLOGIは、物流のアウトソーシング先とECの事業者を結ぶことで、物流の最適化を行うサービスです。
OPENLOGI
物流のアウトソーシングとしては、Amazonのアマゾンフルフィルメントサービスが有名です。
ところが、アマゾンフルフィルメントサービスは、商品登録を行うだけで14画面を経ないと登録ができない複雑なシステムであることが説明され、これに対してOPENLOGIでは、最短2分で始められると謳っていました。
こちらも、既に6,000万円の資金調達を行っています。
TechCrunch:月次売上400%増の物流アウトソーシング「オープンロジ」、IVPとコロプラ千葉氏から6000万円を調達
セカイラボは、オフィショア開発と案件とのマッチングサービスで、今まで多かったオフショアの会社に直接依頼したり、基幹系のオフショア開発を行うのではなく、Web開発やアプリ開発を行う会社を1対多でマッチングを行うところがユニークな点です。
セカイラボ
発注側はセカイラボのWebサイトから発注先を選び依頼をかけられますが、必ず日本語ができるSEを挟む事で発注側の不安感を減らす事を行っているようです。
こちも、既に1.2億円の調達を行っています。
@Press:モンスター・ラボ、East Ventures等から1.2億円を調達 Webサービス・アプリ開発のグローバルソーシング事業「セカイラボ」を加速
今回のスタートアップを見てみると、既存のサービスが存在していたものの切り口を変えたマッチングが多いということに気がつきます。
クラウドワークスは、フリーランスのマッチング。
Cu-hackerは、スケジュールのマッチング。
OPENLOGIは、物流のマッチング。
セカイラボは、オフショアのマッチング。
オフィスおかんも、裏では製造パートナー、物流パートナーとのマッチングを行っています。
Cu-hackerは、スケジュールのマッチングと言えるかもしれません。
これは、今までマッチングができていなかった領域でも、ITを使って新たにマッチングを可能にすればビジネスチャンスがあるということだと思います。
Combinator自体も、「冒険に出るようにプロジェクトに参加しよう。」と謳っているように、スタートアップとスタートアップに参加したい人とをマッチングするサービスです。
こう考えると、次の起業のネタは身近な所に転がっているのかもしれません。
「Combinator Meetup」は、これからも定期的に開催されるようですので、次回の参加をしたい方は「Combinator Meetup」参加予約フォームから申し込みができるので、ご興味がある方はぜひ。
運営者:ウチムラ ヒロシ
神戸出身。 br> コラムを書いたり、コンサルティングしたり、企画書を書いたり、コードを書いたり、サーバ組んだりしてます。